大麻を吸うとどうなる?健康被害は?ポジティブとネガティブの両面から調べてみた

大麻/マリファナ

日本ではまだまだ薬物としてのイメージが強い大麻。

一方で先日カナダでも大麻が解禁され、世界的に合法化の流れが進んでいます。

最近では、SNSなどで大麻を擁護するようなコメントも珍しくありませんが、『大麻肯定派』と『大麻否定派』の話があまり噛み合っていない場面もチラホラと見受けられます。

その中でも、大麻を吸うとどうなるか?その効果についてポジティブな面とネガティブな面を調べてみました。

※現れる症状には品種などの影響により個人差があるようです。

大麻を吸うとどうなる?(ポジティブ効果編)

とにかく楽しくなる

とにかく何もかもが可笑しくなります。それこそ、普段では絶対に笑わないような事であっても爆笑します。友人が普通に話してるだけでも楽しくなります。大麻が出てくるような映画はコメディー作品が多く、登場人物がよく笑っていますよね?そういう事です。『全てが楽しくなる』そこに理由はありません。

音楽がいつも以上に立体的に聴こえる

聴覚が研ぎ澄まされるので、普段聴いている音楽もより感銘深くなります。1つ1つの音が鮮明に聴こえるので、いつも以上に音楽に没頭してしまい、新たな発見があるでしょう。

腹ペコになる

大麻には<munchies(マンチー)>と呼ばれる食欲を増進させる効果もあります。しかも、舌の感覚も敏感になっているのでいつも以上に味に敏感になります。たとえ食パンだけを食べようが、水だけ飲もうが、美味しさを感じることができる筈です。大麻の食欲を増進させる効果は、ガン患者などの食欲が低下してしまう方への治療として利用されていますが、一般の人はむしろ暴飲暴食に注意したいですね(笑)。

時間の感覚がなくなる

例えば、掃除をしようと思って箒を持ったとします。しかし、次の瞬間には『どうして箒を持ったんだ?』という疑問が浮かびます。次に気づいた時には、机に座ってジュースを飲んでいて『あれ?そういえば、いつの間にジュースを持っているんだろう?』となり、『そういえば掃除を辞めてさっき、ジュースを買いに行ったんだ』と、記憶を辿ると、たしかに細切れにジュースを買いに行ったことを思い出します。それはあたかも自分がタイムスリップしたような感覚です。時間が長く感じたり、反対に短く感じたりします。

ずっと疑問に思っていた事が突然解決する

大麻を吸うと論理的な思考が鈍くなる一方で、それこそ宇宙規模ぐらいまで大きな視点で考えるようになり、感覚的に物事を捉えるようになるそうです。ですので、普段対人関係なので悩んでいる時に出なかった答えなどが、感覚的に考える事で突然解決したりする事もあるそうです。また、より大きな視点で物事を見るようになる為、『すべての事柄が実は1つに繋がっている』という考えになりがちだそうです。その為、スピリチュアルな方向に目覚める方も多いようです。

何もしたくなくなり、眠くなる

<Stoned(ストーン)>という大麻特有の効果で、体が重力に負けそうになるほど重くなり、何もしたくなる事があります。だんだんと目がとろ〜んとして眠気が襲います。大麻は不眠症の治療に使われるぐらい快眠できるので、次の日も爽快だそうです。お酒のように二日酔いのような怠さは無いと一般的に言われていますが、次の日も効果が残っているという話も聞いた事があるので付け加えておきます。

大麻を吸うとどうなる?(ネガティブ効果編)

口が急激に乾燥し、喉が乾く

ネガティブかどうかは微妙ですが、大麻の効果として摂取後すぐに口の中が急激に乾燥して喉が乾きます。水分を取ると体の中に水を行き渡る感覚を実感できます。

目が充血する

痛みなどは全く無いですが、目が赤く充血します。ただ、喉同様に目の潤いも無くなるのでコンタクトをつけている人はたまに落ちたりするそうです(笑)。

被害妄想になり気分が落ち込む

大麻を吸うと五感が刺激され、様々な事に楽しさを覚える反面、ネガティブな考えも増幅される恐れがあります。例えば『あの人に陰口を言われているかも!?』といった疑ぐり(ほとんどは被害妄想)から、『家の鍵を閉め忘れたかも!』という普段ありがちな心配毎も増幅されて気が気じゃなくなります。これは所謂<Bad Trip(バッド・トリップ)>という大麻の持つネガティブな側面です。原因の多くは大麻を吸う前の状態が大きく影響しているそうで、約束や心配事がある時は吸わない方が良いそうです。こういう状態の時はさっさと寝てしまうのが一番!

大麻の健康被害について

はじめに書いておくと、大麻が医学的良い物か悪い物かについては『肯定派』『否定派』にハッキリ分かれています。実際のところ大麻は昔から薬として人々の間で使われてきた歴史はあるのですが(旧約聖書にさえ出てきます)、世界各国で長らく規制薬物として指定されてきた大麻は科学的な研究が十分になされていないのです。ですから、個人的にはできるだけ一般的な内容を下記に箇条書きで記しているつもりですが、それでも『そういう説もある』程度だと思って読んで頂ければ幸いです。

一般的な共通意見

  • 大麻の中毒性はカフェインと同程度
  • 大麻の過剰摂取による死亡例はない

賛成派、否定派の一般的な共通認識は上記の2つぐらいでしょうか。

脳への影響

大麻は五感へ影響することから、当然ながら脳への悪影響が懸念されます。

ポジティブな意見

  • 脳の老化と精神的退化を巻き戻す効果がある
  • 五感が冴えるのでクリエイティブになる
  • 大麻の使用は脳にネガティブな影響が無い

ネガティブな意見

  • 未成年の頃から喫煙すると脳萎縮症や大脳白質全体の発育不足になる。
  • 大麻の摂取で神経回路の破綻をきたす恐れがある。

喫煙による健康被害

ポジティブな意見

マリファナ常用者はタバコほどの量を吸わないので(1日2,3本程度)、発ガン性リスクはタバコと同じかそれ以下

※つまり、発ガン性の高さは認めつつも、タバコよりも吸う本数が少ないので結果的に発ガンリスクが低いと見る人が多いようです。

ネガティブな意見

ジョイント(紙巻たばこのように巻く方法)で摂取した場合、吸引される煙に含まれる有害化学物質は、通常のタバコに比べて約7倍もある。つまり、ジョイント3本で煙草20本分に相当する。

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